国内のステンレス関連企業が加盟するステンレス協会がステンレスの新規用途開発の促進に貢献した製品を表彰する「ステンレス協会賞」の受賞製品が発表されました。最優秀賞1製品に続く優秀賞9製品のひとつに約800トンのステンレスを用いている重力波望遠鏡KAGRAのレーザー干渉計設備機器が選ばれ、12月4日、東京都中央区の鉄鋼会館で表彰されました。
11月9日、岐阜市の岐阜新聞本社で開かれた「サイエンスカフェin岐阜市」にKAGRAの研究者、東京大学宇宙線研究所重力波観測研究施設の牛場崇文特任助教が登場し、重力波や今後期待される重力波観測について解説しました。
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米国の科学雑誌 Scientific Americans 2019年11月号に KAGRAの紹介記事が掲載されました。
“Inside the World’s First Underground Gravitational-Wave Detector”
https://www.scientificamerican.com/article/inside-the-worlds-first-underground-gravitational-wave-detector/
大型低温重力波望遠鏡KAGRAの2010年の建設開始から2019年の完成までを記録した紹介ビデオができました。上の画像から、または以下のURL、QRコードからお楽しみください。
「重力波望遠鏡 KAGRA」10分40秒、2019年10月公開、企画:東京大学宇宙線研究所、制作:岩波映像株式会社
10月14日から17日にかけて東京大学本郷キャンパスで行われた重力波物理学・天文学のワークショップGWPAW2019において、東京大学宇宙線研究所 重力波観測研究施設の譲原浩貴特任研究員がポスター賞を受賞しました。
受賞したポスターのタイトルは “A nonparametric method to assess significance in search for compact binary coalescences with false discovery rate” です。
譲原さん、おめでとうございます!
10月5日、岐阜県飛騨市の神岡図書館にて、トークイベント「喫茶室かぐら〜作家と学者の出会うところ〜」が開催されました。 (さらに…)
東京大学宇宙線研究所が国立天文台、高エネルギー加速器研究機構(KEK)と協力して建設を進めてきた大型低温重力波望遠鏡KAGRAにおいて10月4日、完成記念式典を開催しました。また富山市内のホテルに会場を移して米国のLIGO、欧州のVirgoとKAGRAの研究協定(MOA)調印式を行いました。詳細は宇宙線研究所のニュース記事をご覧ください。
KAGRA完成記念式典でKAGRA運転開始ボタンを押す宮園浩平・東京大学副学長(左)と梶田隆章・宇宙線研究所長
研究協定調印式で握手をするJo van den Brand・Virgoプロジェクト代表(中央左)、梶田隆章 宇宙線研究所長・KAGRAプロジェクト代表、David H. Reitze・LIGOプロジェクト代表(中央右)とそれを見守るChristian Olivetto・欧州重力研究所(EGO)副所長(左端)、真貝寿明・KAGRA Scientific Congress議長(右から2番目)、大橋正健 重力波観測研究施設長・KAGRAプロジェクト副代表(右端)
KAGRA実験グループの大学院生(博士2年)、山田智宏さんがこのほど、富山市で開催された第16回宇宙素粒子・地下物理国際会議(TAUP2019)で最優秀ポスター賞の一人に選ばれました。おめでとうございます!
宇宙線研究所Webの記事へ
TAUP国際会議のアナウンスページへ
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の榎本雄太郎君が、日本物理学会2019年春の年次大会で学生優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。
7月13日、神岡町公民館でGSAサイエンスセミナー「地下望遠鏡・KAGRAではじめる重力波天文学」が開催され、東京大学宇宙線研究所の苔山圭以子助教が登壇しました。 (さらに…)
2019年5月29日、台湾の台中市立台中第一高級中等学校の高校1、2年生約120名が海外研修の一環として東京大学柏キャンパスを訪問、KAGRAメンバーの講義を聴講しました。

Hsieh Bin-Huaさんの講義に聞き入る台中第一高級中学校の生徒ら
29日朝、大型バス三台に分乗して到着した高校生らは、台中第一高級中学校出身で、KAGRAで研究を行う宇宙線研究所の大学院生Hsieh Bin-Huaさんの案内で宇宙線研究所やKavli IPMUなどの建物を見学した後、東京大学柏図書館メディアホールで講義を聴講しました。
講義では、まずHsiehさんが東京大学での学生生活について母国語で話し、続いて牛場崇文助教が大型低温重力波望遠鏡KAGRAを用いた重力波の観測について実験的な側面から解説、最後に田越秀行教授がブラックホールや重力波について理論的な側面から講義を行いました。質問の時間には、「45度の方向から重力波がくると検出できないのではないですか?」など、講師も驚くような高度な質問も飛び出し、活発な議論が繰り広げられました。
生徒たちは、日本の高校生らと交流したり、富士山麓で日本の美しい景色を鑑賞するなどその後の旅程のため、柏キャンパスを後にしました。
韓国のサムヤングループは、KAGRAの共同研究者である、ソウル国立大学物理・天文学部のHung Mok Lee教授をはじめとする第28回スダン賞の受賞者3名を発表しました。授賞式は5月9日、ソウル・ソゴンドンのロッテホテルで行われ、受賞者にはそれぞれ盾と1億ウォンの賞金が贈られました。
サムヤングループのHPによると、スダン賞は基礎科学、応用科学、人文および社会学それぞれで顕著な貢献をした研究者に贈られるとされます。Lee教授は、韓国重力波研究グループを率いて米国LIGOの観測・解析に参加し、2015年の人類初となる重力波の検出に貢献するなど、天文学の多くの分野で顕著な研究業績を挙げたことが、今回の受賞につながったとされます。
関連リンク
韓国ファイナンシャルニュース(韓国語)
http://www.fnnews.com/news/201905091007320874
http://www.fnnews.com/news/201904101349208742
サムヤングループ、スダン基金およびスダン賞の解説(英語)
http://www.samyang.com/eng/Contribute/sudanggroup
2019年4月30日(火)の朝日新聞朝刊文化・文芸欄の作家池澤夏樹さんの寄稿「終わりと始まり」で、KAGRAやスーパーカミオカンデ、神岡町内に3月に開館したひだ宇宙科学館「カミオカラボ」について触れられました。
東京大学ホームページのUTokyo FOCUSにKAGRAの取材記事が掲載されました。
日本語:「トンネル内の大実験 大型低温重力波望遠鏡KAGRA、観測開始に向け最終調整へ」
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z0508_00110.html
英語:”Tunnel of wonders — UTokyo’s KAGRA gravitational-wave observatory gears up for experiments that could offer new insights on the universe”
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/en/features/z0508_00111.html
2019年3月27日、岐阜県飛騨市神岡町の道の駅 宙(スカイ)ドーム神岡に、「ひだ宇宙科学館カミオカラボ」がオープンしました。 (さらに…)
3月5日から9日にかけ、東京大学柏キャンパスの宇宙線研究所にて宇宙・素粒子スプリングスクールが開催されました。 (さらに…)
米国の科学雑誌 ScienceNews のオンライン版にKAGRAの低温試験運転についての記事が紹介されました。
題名: A new gravitational wave detector is almost ready to join the search
副題: Japan’s KAGRA experiment tests new techniques for spotting ripples in spacetime
リンク: https://www.sciencenews.org/article/new-gravitational-wave-detector-kagra-almost-ready-join-search
本記事は arXiv に掲載された論文 “First cryogenic test operation of underground km-scale gravitational-wave observatory KAGRA. arXiv:1901.03569. Posted January 14, 2019″ に基づいて作成されました。
英国科学雑誌Natureの2019年新年号にKAGRAの紹介記事が掲載されました。
Nature565, 9-10 (2019)
doi: 10.1038/d41586-018-07867-z