LIGO-Virgo-KAGRAの次期観測開始日について

[最終更新: 2021年9月15日(次回更新: 2021年11月15日)]

LIGO-Virgo-KAGRAコラボレーションは、O4観測実施の準備について、COVID-19とハリケーンの影響を調査しているところです。その結果、O4は2022年8月より前に開始されないことを改めて確認し,さらに遅れる可能性があることをお知らせします。次回の更新時(2021年11月15日まで)に、より具体的なスケジュールを公表します。

COVID-19とハリケーン・アイダがルイジアナに与えた被害により「周波数依存スクイーズイングシステム (the Frequency Dependent Squeezing system)」の作業が遅れています。LIGO-HanfordとLIGO-Livingstonの検出器の準備状況は依然として不透明です。ハリケーン・アイダは、LIGO-Livingston観測所のスタッフとその家族にも影響を与えました。影響の全容はまだわかっておらず、影響の緩和策を模索しています。

Virgoは、O4のアップグレードの構築を完了し、現在、コミッショニング中です。
Virgo検出器の準備が不透明になる可能性があるとすれば,主にコミッショニングの進捗状況によるものです。

KAGRAは、VirgoおよびLIGOと共にO4へ参加するべく作業中です。
COVID-19の影響と神岡サイトの人手不足により、O4への参加開始可能になるのは2022年8月より遅くなると見込まれています。

本件に関する問い合わせは,各コラボレーションの代表までお願いします。

● Patrick Brady (Spokesperson, LIGO Scientific Collaboration); lsc-spokesperson_AT_ligo/org
● Giovanni Losurdo (Spokesperson, Virgo Collaboration); virgo-spokesperson_AT_ego-gw/it
● Jun’ichi Yokoyama (Board Chair, KAGRA Scientific Congress); kscboard-chair_AT_icrr/u-tokyo/ac/jp
(”_AT_” は “@” に変更して、そのあとの “/” は “.” に変更してください。)