KAGRAの検出器

 どうすれば極小の「時空のさざ波」である重力波をとらえられるか。多くの科学者が試行錯誤を繰り返してきましたが、現在、国際的に主流となっているのは「レーザー干渉計型検出器」と呼ばれる装置です。
 米国のLIGOも、欧州のVirgoも、日本のKAGRAもこの方法を採用しています。重力波がやってくると空間がほんのわずかだけ伸び縮みします。直交する空間の片方が伸びると、もう片方は縮みます。レーザー干渉計型検出器は、このわずかな長さの違いを直交する2本の腕の中を何度も往復させたレーザー光を利用して検出します。
 KAGRAの特徴は、地面の振動を低減するために地下に設置していることや、熱による雑音を低減するために鏡を極低温に冷やすことです。