重力波観測研究施設

重力波観測研究施設について

宇宙線研究所では1993年の宇宙線研究所将来計画検討小委員会の報告以来、重力波宇宙物理学の推進を研究所の将来計画の大きな柱として実現をめざしてきました。このようななか、昨年度文部科学省の「最先端研究基盤事業」による補助対象事業の1つに大型低温重力波望遠鏡(KAGRA)プロジェクトが選定されました。これは皆様からの強いご支援によるものであり、皆様のこれまでのご支援に感謝いたします。これを受けて、宇宙線研究所ではKAGRAプロジェクトをホスト研究機関として強力に推進するため、2011年4月1日に重力波推進室を設置しましたが、さらに2016年4月1日に重力波観測研究施設に改組しました。今後、本施設を中心に国内外の共同研究者とともにKAGRAの建設を行い、世界の観測拠点と協力して重力波天文学の創成を目指していきます。今後もより一層の皆様のご支援をお願いいたします。

2016年4月1日

東京大学宇宙線研究所長
KAGRAプロジェクト代表
梶田 隆章

大橋重力波観測研究施設長のあいさつ

2015年は一般相対性理論百周年というだけでなく、KAGRA計画代表の梶田先生がノーベル賞を受賞し、(公式発表は2016年2月11日でしたが)ついに重力波が直接検出されるという本当に記念すべき年となりました。KAGRAも2015年度末に試験運転を終え、いよいよ低温ミラーを装着した本格的なレーザー干渉計へと変身していきます。このような節目で、我々の組織も重力波観測研究施設として再発足しました。その最も重要な役目として、一日も早くKAGRAを重力波観測装置として完成させ、国際観測ネットワークに参加することに全力をあげて取り組みます。皆様からの暖かい支援と応援を今後も宜しくお願いします。

平成28年4月1日

重力波観測研究施設長
大橋 正健

メンバー一覧

一覧はこちらから